幕張メッセで開催されておりました「CEATEC JAPAN 2014」に行ってきましたのでレポートします。

■CEATEC JAPAN について

CEATEC JAPANは今回で15回目となるIT・エレクトロニクス技術関連の展示会です。
以前PCCブログで紹介いたしました3D&バーチャル リアリティ展(IVR)と似た展示会です。
個人的なイメージはIVRは技術・研究系でCEATECは製品紹介系なイメージのように感じます。
どちらの展示会もIT系の展示会としては古くから開催されておりITに携わるものとしては見ておきたい展示会です。


■国産TOF方式距離画像センサーの展示
スタンレー電気よりTOF方式の距離画像センサーを独自開発して販売開始しておりました。
説明員の方のお話を聞くとKINECTに比べると性能は落ちるものの外乱光強度が高く屋外で使用することができるという特長がありました。
Xion、KINECTでは屋外での使用ができず用途を制限されることがありましたがそういった制限がなくなることは非常にありがたいです。
価格帯もXion等の低価格3Dデプスセンサーよりは多少上がるようですが普通に購入できる範囲のようです。検出距離に合わせて2タイプ用意されて いるようです。

■距離カメラ搭載パソコンの展示
先日富士通より発表されていた距離カメラ搭載一体型パソコンが展示されていました。
インテル社の RealSense 3D カメラが搭載されており一体型パソコンの画面に触ることなくジェスチャーで操作できるようです。
展示していたパソコンを子供がジェスチャーゲーム操作しているところを見ていたのですが説明員の方がジェスチャーであることを説明しても直感的に画面を触り操作をしようとしておりました。
何度か説明をうけて画面から離すようにジェスチャーをしておりましたがゲームに集中してくると画面に触ろうとしておりました。
パソコンのジェスチャー操作が浸透していないためなのか、そもそもパソコンの操作をジェスチャーという部分が直感的にわかりづらいのか色々と考えさせられました。

■その他の展示について
その他の展示としては様々なメーカーの展示が行われておりました。幕張メッセはビックサイトに比べて会場が広いため各ブースごとの感覚がゆったりとられており非常に見やすかったです。最終日の土曜日に行きましたが思っていたよりも人が少なくゆっくり見ることができました。体験コーナーなどは行列ができておりましたが通常の展示で見えないほど人があふれていることはありませんでした。


■まとめ

製品紹介が目立つ展示会のため大手メーカーのブースでは家電量販店でも見ることができるものが多くありましたが中小企業の展示は開発段階の製品などを見ることができました。
ジェスチャー系では上記で述べた内容以外で通常のカメラで画像認識によるジェスチャーインターフェイスのものがあったり、Oculus Rift(VRヘッドセット)を使用した体験があったり、Google Glassのようなヘッドマウントディスプレイを独自に開発しているブースが大手、中小ともにありました。
展示会としては展示ブースが多くボリュームがあり見ごたえがありました。

展示会レポートはどうしても個人的な感想が多くなってしまい読みづらい部分もありますが、CEATEC JAPAN 2014のレポートでした。

有限会社マグネットインダストリー
西内伸太郎

東京ビッグサイトで開催されています第22回3D&バーチャル リアリティ展(IVR) に行ってきましたのでレポートします。
第22回 3D&バーチャル リアリティ展(IVR) 2014年6月25日(水)~27日(金)

■3D&バーチャル リアリティ展(IVR)について

3D&バーチャル リアリティ展(以下IVR)は、最先端の3D技術や超高精細の映像技術の専門技術展です。新しい技術や製品を見たり体験することができ様々な分野で参考になる展示会だと思います。




■画像センシング展と比べて
先日訪れました画像センシング展と比べてAR技術によるサービスや3Dプリンタ(低価格~高価なものまで)、3Dシミュレータ系とややコンシューマ向けのサービスが多かったように思います。

■デプスセンサー
デプスセンサーはやはり安価なものは見当たらず高価なものばかりでした。
国内メーカーものだと思うのですがASUSのXtionにディスプレイを取り付けケースに収めた製品を出している会社がありました。 複数カットのキャリブレーションはフリーソフトで行うということでしたので後処理が大変そうな印象をうけました。
高価なセンサーはキャリブレーションソフトも充実したものがあり実際にその場でスキャンしたデプスデータをボタン1つで位置合わせしておりかなりの精度でした。また仮に位置合わせに失敗しても多少3Dの方向をマウス操作で大まかに調整し位置合わせすることで簡単に正確な位置合わせができておりました。

■3Dプリンター
3Dプリンタは低価格のものが多く出展されており目を惹かれました。 10万円を切る低価格から30万円~50万円ほどの中間価格帯、100万円以上の高額なものまで幅広く展示されておりましたが中間価格帯のプリンタでも実用レベルで使えそうなものが多いように感じました。
(年々精度が上がっているように思います)
そのうち低価格帯の製品でも高精度のプリンタが登場するのではないかと期待できます。

■AR関連
AR関連では3D形状を表示するものから動画、音声、画像のみに機能を集約したものまで様々なサービスがありました。 前回のIVRもこういったネタが多かったので個人的には見慣れて感がありました。

■IVRを訪れて

画像センシング展よりもコンシューマー向けだったため展示方法を工夫している会社が多く見ていて飽きない展示会でした。
IVRと同時に設計・製造ソリューション展、機械要素技術展、医療機器開発・製造展が開催されておりIVRの展示範囲は少なかったですが内容は見どころのある展示でした。

以上、またまた個人的な感想が多くなってしまいましたが展示会レポートでした。

有限会社マグネットインダストリー
西内伸太郎

パシフィコ横浜で開催されています画像センシング展2014に行ってきましたので目についたものなどをレポートします。
「画像センシング展2014」 2014年6月11日(水)~13日(金)

■画像センシング展2014について

画像センシング展は今年で29回目となる昔から開催されている展示会のようです。
入場料無料の登録制となり気軽に来場することができます。
「精密測定展」、「光応用技術シンポジウム」、「画像センシングシンポジウム」が同時開催されております。


■画像センシング展2014を訪れて

展示会としては展示会名にもありますがセンサー、カメラが多く展示されておりました。
ホロスクリーンによる立体ディスプレイ、プロジェクションマッピング、視線の動きをトラッキングできるシステムなど特色のある展示も多数ありました。
カメラ展示では全方向動画撮影ができるカメラがありいろいろと用途がありそうなものがありました。
デプスセンサーは各社それぞれ特色をもったデプスセンサーを出展しておりました。
主に計測、形状認識を特長にしておりました。使用用途としては工場、医療などハイエンドユーザーが対象で価格の方も高額なものが目立ちました。
一通り見た感じですと安価なセンサーを出展はなかったように思います。

最後にマイクロソフト社によるKinectのセミナーを聞いてきました。
今年アップデートされるKinectの特長と新旧の違いについて紹介されていました。
新型Kinectはさらに進化しており日本でのリリースが楽しみです。
新型kinectのPVはこちら

■展示会の感想

ターゲットを工業系、医療系にしているように感じ非常に真面目な展示会でした。いつも行っているIVR(3D&バーチャルリアリティ展)はもう少しコンシューマー向けのものがありますが今回の展示会では完全に企業向けの展示でした。
後、基本的には2次元関連(画像、動画の認識・解析)の製品が多く、3次元関連(3Dセンサー等)の製品が少なかったように思います。
時代的にまだまだ3次元化がされていない分野が多いので今後の広がりが楽しみです。

以上、個人的な感想が多くなっておりますが展示会レポートでした。

有限会社マグネットインダストリー
西内伸太郎

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